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システムの検証についての誤解 [トレード]

システムにおいて、最も重要なものはメンタルである。

システムはすでにたくさんの種類が公開されており、自分で開発する必要はないといってもいい。
システム自体に問題はない、それを運用する人間の側に問題があるのだ。
それはメンタルとマネー・マネジメントによるミスが原因であるが、そのおもな部分はメンタルである。

システムを運用したことのない人というのは、例えば車でいえば車を運転したことがない人。
システム自体は、目で見えるような実体を持っていないから、それを見るには実際に自分で動かしてみるしかない。

システムの検証を手作業でやらずに、エクセルに自動的にやらせたらどうなるだろうか。
システムを実際に動かして運用しているのは、あくまでもエクセルであり、人間は何もしていない。
これでは、実物の車を見たこともなく、運転したこともないのと同じである。

常識的な人であれば、いきなりでは車の運転など出来るはずがないと考えるだろう。
車の性能を学ぶよりも、車の動かし方を学びその動かし方の練習が必要だと考えるだろう。
ところが面白いことに、これがシステムの話になるとその性能の一覧表だけで、システムを実際に動かせると勘違いしてしまうのだ。

当たり前のことだが、エクセルに検証だけやらせて実際にシステムを動かしたことがなければ、そのシステムがどんなときにどんな動きを見せるのかはわかるはずがない。
実際に動かしていないのだから、当然そのシステムを操るだけの技術もメンタルも形成されていない。
これは、メンタルが最も重要という意味が理解できていれば、こんなことにはならないのである。

だから、システムの検証には、手作業の検証が絶対に欠かせない。もちろん、自動的に検証するのが悪いわけではない。
自動的に検証したうえで、手作業の検証が必要なのだ。
自動的な検証を省いて、手作業の検証だけでもかまわない。
手作業の検証を繰り返すことで、そのシステムを使いこなすだけのメンタルが形成される。

手作業の検証を100回、200回と続けるうちに、だんだんとシステムのクセとその使い方のこつが身についてくるのが実感できるだろう。
これは車の運転と同じことだ。
繰り返すうちに神経回路が形成されるのだ。
神経回路がなければ、人間は何も出来ない。

手作業の検証を繰り返すことで、過去の相場で起こった様々な変化を、実際に経験することが出来るのだ。
高度経済成長の時代、その後に起こるバブルの崩壊、その後にいつまでも続く下落、そしてITバブルとその崩壊。
手作業の検証によって初めて、過去に起こった出来事のすべてを経験できる。
すべてを経験してしまえば、絶対の自信が生まれる。
それは誰にでも出来ることなのだ。


大黒天さんブログよりメモ



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